淋菌感染症(淋病)の症状

女性の8割は感染しても無症状な為に治療が遅れ、相手にうつしてしまう可能性が高い性感染症です。

男性では尿道内で増殖し尿道炎症状を引き起こします。

男性での典型的な症状は感染の機会があってから2〜7日くらいの後に、灼熱感を伴う排尿痛、尿道口より だらだらとした黄緑色の排膿をもって発症します。

放置した場合、何日かすると自然に排尿痛や排膿が治まる場合もありますが、淋病が治癒したわけではなく尿 道内にいつまでも潜伏しているので相手にも感染させることになります。淋菌が逆行性に精管から精巣上体にまでいくと精巣上体炎(副睾丸炎)を併発します。 精巣上体が腫脹し激しく痛み(あたかも睾丸が腫れて痛く感じます)ひどければ鶏卵サイズまで大きくなります。
菌が精巣上体や前立腺から血液中に入り(菌血症)38度以上の発熱、倦怠感を伴うこともあります。尿道痛や排膿が無く発熱だけだと風邪と間違えることが あります。精巣上体炎や精管炎を引き起こした場合、炎症により精子の通路が閉塞するので両側で起きると不妊症(閉塞性無精子症)になる可能性があります。 一般的には淋病は排尿痛や尿道からの排膿を伴いますが、どちらかだけの場合やまったく無症状のことがあります。この場合知らない間に相手に感染させてしま うことになります。

女性では膣から子宮頚管におよび子宮頚管炎を引き起こします。症状としては帯下の増加、膿様帯下、悪臭、などですが男性に比べて女性では症状が少なく気 が付かないこともしばしば起こります。約8割の女性が無症状です。子宮頚管から上行性に子宮、卵管を経由して腹腔内へ感染が波及します。原因不明の下腹痛 や発熱の原因になっていることがあります。卵管周囲の癒着や、卵管通過性の障害が起こり子宮外妊娠や卵管性不妊症の原因となります。またオーラルセックス により咽頭炎や扁桃炎の原因にもなっています。肛門性交では直腸炎を引き起こします。1 回の性的接触で淋病がうつる可能性ですが30%とも80%とも言われています。接触の時間、行為の内容、相手の持つ淋菌の量、自身の抵抗力、男性では接触 後の排尿の有無、排尿量、排尿までの時間などにより影響を受けるので一概には言えません。また人体や動物による実験も不可能であり正確なところはわかって いません。

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